ゴジラ キング・オブ・モンスターズ観てきた

キングは誰だ!怪獣たちの王位決定戦!

the daily cardinal

米レビューサイト、「Rotten Tomatoes」は批評家たちと一般観客の評価が分かれて表示される仕様になっていますよね。そして先週末公開された「ゴジラ キング・オブ・モンスターズ」は両者の意見が真っ二つに分かれたことでえらく話題になっています。6月3日時点では39対87となっています。39パーセントってなかなか酷評ですよね笑。過去作で同じくらいのだとファンタビ2、ミスターガラス、バイオ最終作など。それでも今作ほど意見が割れているのは珍しいですね。ミスターガラスも割れてますがそれでも37対71ですからね。シャマランはカルト人気が高いのに対してマイケル・ドハティが監督した今作は大衆の心をバッチリ掴んだと言えるのかも。言ってみれば日本で知らない人はいない、みんなのゴジラが海外にもようやく誕生したということか。ちなみに2016年に人気を博したシン・ゴジラは86対74でした。やはり大衆向けというよりはゴジラファンからの評価が厚いといったところでしょうか。

まえおき

平成5年生まれの私は正直ゴジラにあまり思い入れがありません。兄弟が録画していたビデオでなんとなくビオランテ、デストロイア、モスラ、キングギドラその他もろもろが薄っすら記憶の片隅なるかな…?という程度。たぶん小美人(最近知った)は長澤まさみの一個前の世代。だからモスラ単体作とかも見てるのかな?5、6本は見てると思いますがストーリーはまるで記憶にありません笑。個人的にはゴジラよりは、なんか優しそうでモフモフしたモスラの方が好きかなぁ…とか思ってたレベルです。あと「もっすぅら〜、ヤッ」の歌は結構耳に残ってますね笑。まさにミーハーな知識しかないままハリウッド版ゴジラ(1998)を見て普通にキャッキャしておりました。

そして時が経ち、はっきりと映画好きと自覚するようになってしばらくたった2014年にギャレス・エドワーズ版ゴジラの予告を見て「おおおおおおおもしろそおおおおお」と震え上がりました。やばくないですか、あのHALO降下?しかもBGMが2001年宇宙の旅の「レクイエム」ですよ。「そゆの大好物ですぅぅぅぅ」と思って初日に観に行きましたね。水爆実験を全肯定するロジックとかブライアン・クランストンがあっさりなのとかはともかく「ゴジラおおきいぃぃぃぃぃ」とかラストの咆哮にそれはもうキャッキャしました。だけど何となく心に残りきらず帰り道「あれェ…?めちゃくちゃワクワクしたんだけどなぁ」とか思ってました。

そして2016年に庵野秀明が監督したシン・ゴジラ。正直ギャレゴジの謎消化不足感を引きずっていたので「まぁ、せっかく日本が生んだゴジラだし庵野さんだし…」ぐらいのテンション見に行ったんですがこれはもう個人的に何の欠点もない映画でした…本当に面白かったしゴジラの絶望感が凄かった。第1形態の首元ぷるんぷるんとか石原さとみの役がバカに見える問題は置いといて光線とか最高が過ぎましたね。人間たちがよくがんばってるのもいいですね。邦画であまり良い作品に出会えていなかったのもあってすごく興奮した覚えがあります。

一夜漬けで復習…

それからまた少し経ってキングオブモンスターズ公開。正直シンゴジ熱も冷めつつあって、「あ、KOM今月?どしよ…」ってテンションになってたんですが、ストレンジャー・シングス(最の高を極めたネトフリドラマ)で有名なミリーボビーブラウンが出演するらしいという情報。そして本国での大荒れ評価やYouTubeの「おまけの夜」ってチャンネルの予習動画みてまた燻ってきたので復習しなきゃ!ということでまずギャレゴジをみて「ストーリー特に無いな…笑」とか「ムートー夫妻イチャイチャしてるとこゴジラさんエグいっす…」とか思いつつ、続いてアマプラにあった初代ゴジラ(1954)を発見してこれを見てないのひょっとして人類として有り得ないのでは…と思って見ました。「あ!七人の侍の人だ!」とか「昔の髪型案外カッコイイ…」とか関係ないこと思いつつ普通に楽しめました。この人が芹沢博士か…とかオキシジェン・デストロイヤー名称ちょっとださい…とか思いつつ。一般人視点で描かれるゴジラやその被害は恐ろしく広島出身である身として自然に戦時中の写真と重なるものがありました。それとやっぱり如何に音楽、鳴き声、デザインがアイコニックかという事を思い知らされましたね。自衛隊の曲が最初からあったのには驚きました。後世に残るのも納得です。ここから始まったのか…と少し感慨深くなります。あとちょっと思ったのがこれ一作で話としては完全に完結してるんだなぁとちょっと驚き。

前作、そして原点の復習をしっかりして臨むキングオブモンスターズ。私はわりと批評家寄りの意見であることが多いので少し心配しつつ公開2日目に観てきました。いつも閑散とした映画館が多いので客入りの良さに「ゴジラ愛されてるんだなぁ」としみじみ感じます。年齢層と性別の偏りもすごい笑。40-50代くらいの男性がかなり多かったです。世代ですかね笑。

あらすじ

世界にゴジラの存在が知れてから数年、モナークはゴジラの他に複数体の巨大生物を発見し監視していた。しかし人類の未来を悲観したテロリストはキングギドラを目覚めさせ、地球にふたたび怪獣の時代をもたらそうとする。

人間ドラマが無い?うるせえ!黙って見てろ!!笑

批評家たちの圧倒的低評価にびびってましたが「うるせえ!これがゴジラじゃ!」と言わんばかりの出来に大満足……子供も大人も楽しめる一大エンターテインメント作品でした。私の子供時代には少し人気の陰りをみせていたゴジラですが昔は人気だったんだろうなぁという空気はバシバシ感じていました。しかしこのキング・オブ・モンスターズでかつての人気を取り戻せるのでは!?と思わずにいられません。シン・ゴジラも大変人気が高く話題になりましたが、内容は少し玄人向けといった趣で一般大衆にまで魅力が伝わるかどうか…と不安に思ってしまいました。怪獣映画としてのエッセンスやメッセージ性を強く感じるこの方向性は決して悪いものではありませんがメインストリームになりえるかと問われれば言葉に困ってしまう。しかし今作ではそんな不安は一切感じさせません。怪獣に次ぐ怪獣。バトルに次ぐバトル。そして随所に感じられる歴代作品群への愛。深いことなど考えずとも目一杯楽しめてしまう。まさに大衆映画。エンターテインメント。ドハティ監督の「ぼくはこういうのが撮りたいんです!」という思いがダダ漏れです。怪獣たちのショットがあまりにスクリーン映えしてお腹いっぱいです。今作には歴代シリーズよりゴジラはもちろんのこと、キングギドラ、モスラ、ラドンが登場しますがそれぞれの描写に息を飲みます。キングギドラの圧倒的ラスボス感を演出する数々のショットに着ぐるみでは表せない表現であった3本の首の個性を描くあたりもにくい!四方八方に走る稲妻に嵐の中から邪悪すぎるその顔を覗かせるショットはロマンでしかありません。モスラ登場シーンでは静かに流れるテーマソングで思わずにやけてしまいます。こんなにアイコニックな曲ないですよね。優雅で高貴、異国の女王といった雰囲気。大きく翼を広げるショットの美しさといったらないですね。ラドンに関してはあまり知らなかったんですが飛行するだけのシーンでこんなに恐ろしいのかと驚きました。こんなにでかい物体が飛んでたらそりゃそうだよな…と気づきましたね。あと戦い方が何気に一番知性を感じさせます。そして肝心のゴジラ。今回は自然を体現する存在というよりはゴジラの意思を強く感じました。どの瞬間を切り取ってもベテラン兵の趣があります笑。がんばってる…すごくがんばってる…。応援せずにはいられません。そして今作で面白いなと思ったのは怪獣たちの戦闘シーンをみているはずなのにそこにドラマ性を感じてしまうところ。個人的に今までの作品であまりピンとこなかったのは怪獣たちの戦闘に意義を感じられないところでした。動物が暴れているという印象しか受け取れなかったのは私が幼すぎたということもあるでしょうが今作をみるとそれぞれの戦いが本当にあつい。ただの破壊活動ではないんですよね。ロマン。それにつきます。ジョジョ3部のクライマックスのアツさ笑。あと驚いたのが初代ゴジラをすごく意識して作られているというところ。特に芹沢博士関連のストーリー。今作では渡辺謙さんが演じておられますが初代と呼応しているシーンに感慨深くなってしまいますね。ではそろそろ劇中のあれやこれやについて話したいのでネタバレしていきますよ。

以下ネタがバレる三秒前

ではここからガンガン劇中のあれやこれやについて思ったことを書いていきます。思い出した順なので順番めちゃくちゃですがご容赦くださいませ笑。まずミリーボビーブラウンのキャラが出てる時点で超能力でどうにかしてくれませんかね…という考えがよぎるよぎる笑。イレブン(ストレンジャーシングスでの役名)の印象が強すぎて謎の安心感が漂う笑。今作モスラはとっても羽が美しいですが体はわりとガッツリ虫ですよね笑。カマキリぽさがある笑。個人的にはもっとフサフサして欲しかったですがキャラ萌えできて最後には「モス子ぉ…泣」という状態まで持って全然良しです。私の推し怪獣です。そういうキャラ萌えでいえばキングギドラの性格の描き方はずるかったですね!あの兄弟感!ジョジョ5部でいえばセックスピストルズのような笑。たぶん末っ子ギドラとナンバーファイブは同じ属性ですね笑。ラドンは巷で「ゴマすりくそバード」とか言われちゃってますがちょっと炎を纏っていたり街すれすれを滑空するだけでハリケーンのような風を巻き起こすのとかカッコいいですねぇ。あまり知らない怪獣でしたが結構好きになれました。ただモス子に手をあげたので絶許です。許さんぞ。モス子が許してもわたしは許さない笑。中盤あたりでゴジラ、キングギドラを討伐すべくあっさり最終兵器オキシジェン・デストロイヤーが登場したのには「おぉ…これがアメリカ…笑」と思いましたね。初代芹沢博士の葛藤などなんのその。「まぁこれはめちゃくちゃすごくて絶対倒せるやつだから…」ぐらいのノリで使われちゃうのには笑ってしまいます。しかも倒せないという笑。それが結果的に初代芹沢博士と全く対照的な行動を今作芹沢博士に取らせるわけですから侮れませんね笑。私は結構すきですよ「さらば、ともよ」。このシーンで思い出しましたが超古代文明が存在するのはいいとしてそこにカタカナで「ゴジラ」って書いてあるのが見えた瞬間「マジかwwwww」と思わず声が漏れてしまいました笑。大草原不可避案件。そんな中アルマゲドンばりに芹沢博士は「神」を救うわけですからね。そしてゴジラがまた気合い入る感じなのが安直で良い笑。モナークの面々が事あるごとにセリザワのおかげでゴジラに気合い入ってるみたいなこというのには笑かされます。

そして今作はキングコングの参戦、メカキングギドラの参戦を匂わせて終わるわけです。アベンジャーズから映画のユニバース化はほんとに国民権を得たなぁと思うわけですがこのシリーズはなんていうんでしたっけ。モンスターバースだったかな?正直トムヒ主演のキングコングはみてるはずなんですがまったく記憶にないのでまた復習しなきゃ…。でも今後のスケジュールにはモスラ単体作もあるみたいなので楽しみですねぇ。もちょっと可愛くなってくれるとより愛せるんですがここはアメリカナイズドされたゴジラですから期待はそこそこにしておきます笑。今作の出来によってはここで切るつもりもなんとなくあったのですが完全に追っていこうじゃないの!という意思が固まりました。今後の展開が楽しみですね。


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